社長のつぶやき 2012/10

<<前へ

中古自転車の話

投稿日時:2012/10/16(火) 00:00

過去数回分のブログ記事を、少々アルコールが回った状態で読み直してみたのですが、何かややこしいことを書いてますわ。

まあ、難しい問題を取り扱っているのだからしょうがない一面もありますが、あんまり細かいことを書くのもねえ・・・。

私は吹けば飛ぶような小さなスクラップ屋のオッサンですので、「オンドレ!コラ!」と分かりやすく書くのが良いのかもしれません。


今日は堅いことを書かずに、身近なことを書きましょう。


弊社は日本人による輸出向き中古品や再生金属資源を扱う業者としては珍しく、未だに中古自転車を取り扱っております。

中古自転車というのは広大な保管用地を必要とし、またコンテナ詰め等の際には人海戦術で多大な労力を必要とします。

その割には薄利ですので、まともな(?)業者は敬遠するのがトレンドかと思います。


一言で言えば、「面倒くさいし場所を取るし、アホらしくてやってられない」仕事です・・・。


にもかかわらず、何で弊社がそんなことをやっているんでしょうねえ?

理由は自分でもよく分からない・・・。


ただ、数年前に資源価格が暴落してどうにもならなかったときに、自転車で食い繋いでいた記憶が染み付いているのは確かだと思います。

あの時、中古自転車を扱っていなかったら、ヘタっていたかも知れません。


その感謝の気持ちと、ささやかなリスクヘッジを兼ねて、未だに中古自転車を扱っているのでしょう。


中古自転車は、低位安定した商材なのですが、それでも多少の相場変動は存在します。

昨年ぐらいから、「ママチャリ」と呼ばれるハンドルがカーブしたタイプの自転車の人気が安定していたのですが、ここ最近は非常に売りにくくなっています。

主要販売先の某国で、在庫が山積みになって相場を押し下げているようですね~。


二年ほど前かな?

ハンドルがまっすぐなシティサイクルタイプ(いわゆるストレート)が急激に売りにくくなったのも、主要販売先の某国で在庫が山積みになったことが原因だったと記憶しています。


需要と供給のバランスが崩れると、中古自転車でさえ(?)大きな影響を受けるのです。


2012年10月15日現在で、ママチャリ1台600円、ストレート1台400円で買い取りしています。

なお、中古自転車は持ち込み限定です。

4トン車に満載しても60~70台しか積めないので、引き取りで単価計算をすると、運賃でほぼ買い取り価格が消えてしまいますからね~。


1台とか2台単位の自転車を、「タダで良いから引き取りに来てほしい」という依頼を受けるのですが、スクラップにしかならない自転車が多いことを考慮すると、燃料代にもならないことが多いんですわ。

ただし、他の中古商品や金属スクラップを引き取りに行った際、余ったスペースについでに自転車を積むのなら全く問題ありませんので、そんな場合はお気軽に声をかけて下さいね~。

あまり無理をして、自転車を扱うのが嫌になってもいけませんので、細々と取り扱わせていただくつもりです。

決して高価な中古商品ではありませんが、「中古自転車という手もある」と、たまには思い出してみてくださいね。


金属スクラップ関係の状況を愚痴

投稿日時:2012/10/15(月) 05:50

金属スクラップ関係の状況を愚痴ってみたいと思います。

弊社の区分けでいうと、「鉄・非鉄金属スクラップ」と「電線スクラップ」に該当します。
まず、目先の状況からですが、特に「鉄スクラップ」の価格水準が芳しくありません。

たとえば、10月11日に関東で実施された鉄スクラップ輸出入札の平均落札価格(H2)は、FASトン2万2641円と、9月11日実施分より3291円安だったようで、2009年4月の2万1636円以来となる安値です。
トン2万2641円ということは、キロ換算で22円64銭です。

岸壁で鉄スクラップを引き渡しても、キロ22円が売値。

岸壁での引き渡しに至るまでの販売諸経費を考慮すると、我々のようなヤード運営者にとっては、14~15円/kgが原価じゃないでしょうか?

持ち込みのお客様であっても、買い取り業務自体で多少は経費(たとえば土地代や重機の燃料代など)を要します。
原価からさらに数円引いた金額が、買い取り価格の適正水準といえるのでしょう・・・。

また、排出者であるお客さんの下へ引き取りに行くとなると、キロあたり10円以上の諸経費を見込まなければなりません。
キロ10円の諸経費を見込んだとして、鉄を2トントラックに満載しても粗利益は2万円。
これを一日2往復したら、粗利益は4万円。

トラック、燃料、土地、重機はもちろん、他の間接経費も使って4万円の粗利ですので、これ位の粗利でようやくスタッフの人件費+諸経費が賄われる水準です。

実勢での取り引き・買い取り価格を見ていると、皆相当な無理をしているのが現実ですね。

鉄スクラップに関しては、持ち込みで10円/kg程度、引き取りならゼロ円引き取りくらいでないと、まともな商売とは言えないのが本当のところではないでしょうか。


雑品についても、例えば普通雑品などは鉄スクラップと価格水準は同程度なため、同じように利益を生み出すことが困難になっていますねえ・・・。

間接経費を考慮すると、「その価格で買い取りしていては、実質赤字でしょ?」というケースも多く見られます。

いわゆる工業雑品についても、今は品質が問われる時代かと思います。

それなりの品質のものでなければ、仕分けの工程の中で多くのダストが発生してしまって差損が発生しかねませんし、非鉄比率が少ないものなどが混入していると、全体の品質を大きく落としてしまいます。


何より心配なのは、特上雑品ですねえ。

「特上雑品」って、意味分かりますか?

雑品、すなわちミックスメタルの中で、銅やアルミなどの非鉄割合が大きく、外用の機器と内用の機器が、皮付き銅パイプで結ばれているアレですわ。

流れによっては、グローバルなリサイクルフローが完全にストップしても不思議ではないと思います。
大きな力による「さじ加減」によっては、息の根を止めるのはさして難しいことではありません。

例えば、すべての特上雑品に対して、家庭用でなく業務用であることを証明するように義務付けたり、ガス抜き済みであることの再確認義務が発生したりすれば、事実上グローバルなリサイクルフローを止められたも同然です。

こんな嫌がらせみたいなことを実行しても、結局高い費用を支払う流れにはならないのにねえ・・・。

恐らく特上雑品というカテゴリーが消えて、工業雑品という扱いで結局同じ流れに乗るのか、または一昔前に戻って自社解体になるんでしょう。

余分なエネルギーを使うだけで、誰も得する人はいない。
結局、市場原理に逆らうような動きは無駄だということです。

まあしかし、特上雑品に対するリスクが高いという認識は必要かと思います。
「大丈夫だろう」が現実になることを願っておりますが、仮に不安が的中するような事態になっても慌てる事がないようにしないといけませんね。

10月9日

投稿日時:2012/10/09(火) 08:08

長かった営業日ベースでの三連休もあけ、今日から通常営業スタートです。

金融機関はもちろんのこと、世間では多くの企業が休業となりますので、仕事の段取りとしては良くない。

今週は、関西でのアポイントや所用が集中している(正確には「させている」)ので、名古屋へは戻れないと思います。

全国どこへでも、時には海外にも出没する私ですが、一ヶ月のうち三分の一程度の時間は、現場以外の業務に時間を取られます。

今週は・・・

9日(今日)は、税理士との打ち合わせと資料作成で、

10日は、新規取引先への営業で、

11日は、金融機関二件とのアポイントで、

12日は、広告代理店との打ち合わせ・・・

こんな感じですかね。


空いた時間はパソコンを触っているか、電話しているかのどちらかです。

精神衛生上はトラックのハンドルを握っている、あるいは荷物の積み込みでもしている方がよろしいです。

そうでないと、仕事をしている気分にならないのが正直なところ。

「オレって仕事してるのかなあ?」と自問自答するのですが、正直よく分からん。

会社組織全体が円滑に回るためであったり、仕事を頂けるように準備したりするような、裏方の仕事が多いので、充実感に乏しいんですね。

トラックに乗って荷物を集め、「ふ~。今日は○万円分の仕事をしたな」という方が充実感がある・・・と思う。


ん?何か朝から愚痴っぽい内容になってきたな。

ああ、今から面倒くさい事務仕事がスタートするんで、少々気分が晴れないんだな~。


話を変えましょう。


某雑誌で、「秘書が見抜く信用してはいけない人の特徴」という記事が出ていました。

中々興味深い内容だったので、ご紹介しますね。


まず、見抜き方というか、ノウハウについては大きく次の3つに分かれるようです。

(1)企業トップや政治家に面談を求めてきた人について事前調査をする。
(2)電話の音声、服装、態度、名刺など、外見的な特徴から判断する。
(3)社会的コンテクスト(文脈・状況)から判断する。

(1)に関しては、中小企業の秘書であればインターネットで、大企業の場合は外部の調査会社や、社内の関連部署から情報を集めるようです。


(2)と(3)に関しては、次のような点に注意して信用できない人を見分けているようで。

□ 営業トーク風に、調子よく話す
□ いいことしか言わない
□ ホメ方がおおげさ
□ やたらとニコニコする
□ よくしゃべる
□ 自慢話が多い
□ 他社の悪口を言う
□ 損得に敏感
□ 企業トップや有力な人との親密な関係を強調する。
  たとえば「おたくの社長とは古い付き合いでね」など
□ 初対面にもかかわらずため口をきく
□ 名刺の肩書がやたらとおおげさ
□ 名刺の名前が、太字で行書体など、派手な感じ
□ すぐにトップに会わせるように要求する
□ 対人距離の取り方が普通の人と違っている
  (たいていは親しさを強調するために、近づこうとする)
□ 部屋への入り方が、ずかずかと無遠慮な感じ
□ 電話で早口で話す
□ 電話で話をするとき、決まり文句が多く、何か文章を読み上げている感じがある
□ 電話でも、対面でも、話に具体性が乏しい
□ 笑うとき、目が笑っていない
□ 人によって態度を変える
  (たとえば、同行した部下には偉そうな態度をとり、面談相手には卑屈な態度をとる)
□ 電話で話をしているとき、相手の周囲でたくさんの人が電話をかけている声が聞こえる
  (セールスの電話が多い)
□ 履いている靴が汚れている
  (乱れた生活をしていると身なりが荒れる。靴が汚れている場合、かなりの確率で精神的にも追い込まれた状態にある)


いかがですか?

こんな点に注意して、相手は見ているようですよ。

思い当たるフシのある方は、注意したほうが良いかもしれません。


私自身にも人を見抜くための方法というか、独自のやり方があるのですが、上の例の半分くらいは同じですね。

我々の業界の中で特に気を付けたほうが良いのは、「 笑うとき、目が笑っていない」という項目かな?

そんな人がすごく多いんで。


今日はこんな小ネタで終了です。

輸出向き中古自転車の価格変更

投稿日時:2012/10/09(火) 00:00

2012年10月9日、輸出向きの中古自転車価格が変更となりました。

「ママチャリ」と呼ばれる、ハンドルが手前にカーブした自転車につきまして、

旧価格800円/台 → 600円/台へと価格変更させていただきます。














主要輸出先である西アジアから中央アジア方面で、在庫がダブついて価格下落が発生しております。

実勢価格が大幅に下落したことに対応しての価格変更であり、皆様には誠にご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願い申し上げます。

クボタトラクター L1500

投稿日時:2012/10/08(月) 00:00

クボタトラクターの買取実績報告です。

形式は、L1500、15馬力、2WDのトラクターです。

まずは画像をご覧ください。








状態は良くありません。

かつては、状態に対する検収が非常に甘かったのも事実ですが、最近では状態の悪いものには買い手さえ付かないのが実情。

このトラクターも、買い手を捜すのに大変苦労した品で、もう少しで金属くず行きとなったものです。

「2WD」というのが、特に致命的でした。

「トラクターは4WD」でないと、中古商品としての価値は著しく下落することになります。これだけはご注意ください。


ちなみに、買い取り価格は2万円でした。

結局、わずかばかり上乗せした価格で、海外へと旅立って行きましたが、諸経費を考慮すると赤字(?)

「トラクターなら、何でも高く売れる」という時代ではありませんし、場合によってはこのくらいの価格しか付かないということをご記憶ください。




«前へ

<< 2012年10月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

ブログテーマ